〈8月~11月〉島バナナ(小笠原種)
2020年07月29日
トカラ列島には島バナナが何種類かあります。
https://tokara-takara.com/?mode=f4#banana01
中でもとりわけ人気の高いのがこの小笠原種。
実が小さく丸みを帯びているのが特徴で、
熟すると皮が薄ーくなり、匂いが変わります。
南国!っていう感じの強烈な匂いに変化します。
触ると自然にもげてくるくらいが一番の食べ頃。
薄くなった皮をむくと真っ白な果肉が。
味はまず酸味が、次に甘みが、最後に香りが強く口の中に広がります。
一度食べたら忘れられない味!とお客様によく言われますが、
本当に、普通のバナナとは別物の様に味が違います。
奄美群島や沖縄の方々にとっての「島バナナ」はこのバナナ。
十島村にも自生しています。
ただ、茎がぐんぐん伸びてかなり実が高い所で成るため、
① 台風に弱い(倒れてしまう)
② 収穫しずらい(お年寄りに負担)
③ 管理しにくい
という欠点もあります。
なので、十島村の小笠原種の島バナナはほぼ100%自生のものとなっています。
台風の多い年は倒木のためほぼ収穫できないこともありますが、
台風の少ない年は、7~8月に太陽の光を一杯浴びて育った島バナナが9月にはたくさん収穫されます。
この9月以降の島バナナは実がぷりぷりしていて最高に美味しいです!
この島バナナがなぜ小笠原種というのか・・・それは詳しくは知らないのですが、
十島村と小笠原諸島は気候帯やら食文化やら少し似ているところがあると勝手に思っています。
令和元年は台風の連続で(船の欠航も影響して)入荷はほぼありませんでしたが、
今年はどうでしょう?
たくさん島バナナが入ってきて、楽しみにしているお客様のもとに届くように願っています。