竹内 功さん(宝島)

Iターンメンバーのリーダー的な存在の竹内功さんは、5年前に建築関係の仕事を辞め宝島に移住。 トカラ列島で最大の島らっきょう農家で、大学生農業ボランティアの受け入れやトビウオ漁など精力的に活動しています。 そこにたどり着くまでには、荒廃砂丘農地の開拓・ボランティア体験受け入れ体制及び環境整備などすべて一から既存の住民たちと作り上げてきました。 常に新しいことに挑戦していく竹内さんは、4月に住民有志と「一般社団法人 宝島」を設立。島のバナナから繊維を取り出し、昔の伝統工芸品である「芭蕉布」を今の時代にマッチする形へ復活させるプロジェクトも行っています。

高木 義浩さん(宝島)

和歌山県出身の高木さんは、宝島に移住した友人を訪ねた際、自然の豊かさや人の温かさに触れ2011年に移住されました。島の先輩に弟子入りし、荒廃した畑を開拓し農産物を栽培しながら、ミネラル豊富な海水を薪だけで約1週間かけてゆっくりと炊き上げる伝統的な製法で天然塩づくりを行っています。 「釜の表面から塩の結晶が出来た時は何事にも替えられない喜び。塩は人間の食の原点で、自給自足の基本」と、目を輝かせながら夢中で塩づくりに励んでいます。 販売中である、島の固有種であるしょうこうみかんを使った「宝香みかん塩」や長命草などそれぞれをブレンドした7種類の「なな塩」を妻千秋さんと共に現在開発しています。

本名 一竹さん(宝島)

広島出身の本名さんは、デザイン関係の大学を卒業後、不動産会社に勤めていたが 寒さと花粉症に悩まされ、暖かい南の離島への移住を決意。約1年半前に妻と当時 3ヵ月の長男を伴い宝島で暮しはじめました。 島の特産品である島バナナは傷つきやすく、商品にならないバナナが捨てられてい る現状を目の当たりにし、「捨てるバナナをゼロにする事、島全体の所得を増やすこと」 を目標に大量の原料用島バナナを生産者から直接買い取り、「宝島 島バナナコンフィチュール」の完成させました。 島で行われた特産品コンクールで代表に選ばれた「宝島 島バナナコンフィチュール」を、2013年かごしまの新特産品コンクールに出品し、みごと観光連盟会長賞を受賞。 現在も、島で捨てられているビワやスイートスプリング、魚のアラなどの商品化に取組み、持ち前の発想力とデザイン力で新商品づくりをすすめている。

小林 実樹さん(小宝島)

今回は小宝島で塩づくりを営んでいる小林実樹さんにお話をお聞きしました。(小林さんは今回台風9号の影響で、島に戻れず鹿児島に長期滞在中) 小林さんがトカラ列島小宝島に移住したのは今から約15年前、東京での離島フェスタ(アイランダー)で島を知ったのがきっかけでした。 ダイバーとして島に移住して間もなく、待望の子宝に恵まれ、そのお子様ももう中学2年生になりました。お子様が誕生した喜びを商品名にした「子宝の温泉塩」を初め、トビウオ魚醤「海醤油」や「塩石鹸」など、さまざまな商品を小宝島から送り出しています。